レンジ取引での小技

今回は先ほどの記事に関連して、ヨコヨコの展開のレンジ取引で使える小技を紹介したいと思う。簡単に言うと両建ての手法で、トレンドが発生しておらずほとんどヨコヨコの状態、取引も閑散としており値動きが少ないときに使える方法である。

 

両建てでリスクが大きく軽減

 両建てとは「買い」と「売る」といった逆のポジションを同時に持つことである。ハイローにおいて両建てをするというのは、HIGHの予想とLOWの予想を同時に持つことを指す。ハイローで同じ判定時間の取引で、うまい具合に両建てのポジションを取れるとリスクをかなり減らし、リターンを倍増させることができるのだ。

 例えばレンジの動きをするなかで、レンジ上限近くでLOWを、レンジ下限近くでHIGHを入れることができた場合、判定時間に相場がレンジを大きく抜けることがなければ、一気に2勝することができ2倍の利益を獲得することができる。そして、判定時間にレンジを抜けてしまったとしても、2つ持っているポジションのうちどちらか一方は勝っているため1勝1敗ということになり、損失もかなり少なくなる

 ハイローにおいて両建てはかなり有効な手法である。

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ヨコヨコのレンジのときが両建てチャンス

 このようにうまく両建てポジションが取れると、リスクを抑えることができリターンを倍増させることができるため、かなりオイシイ。ただし、いつでも両建てが使えるというわけでもなく両建てには向いている相場と向いていない相場がある

 例えば、トレンドが発生しており一方方向に動く相場の場合はうまく両建てポジションを持ったとしても、片一方は負ける可能性がかなり高くなってしまう。両建てに向いているのはトレンドが発生していないレンジ内で動くヨコヨコの相場になる。そして、同一判定時間までにレンジの上限と下限にタッチしないと両建てポジションは持てないため、比較的相場の波のサイクルが短い取引が閑散とした時間帯のほうがチャンスは多いと言える。時間帯による相場の特徴を理解しておくと両建てをしやすい相場がいつ来やすいか読むことができるようになる。時間帯別相場の動きの特徴は、以下を参考にしてほしい。

iijyan141-high-low.hatenablog.jp


両建てもあるということを頭に入れておく

 うまく両建てをすることができるとオイシイという説明をしたが、それほど両建てに適したチャンスが頻繁に来るわけではない。そのため、両建てばかりを狙って取引をすると、せっかく相場を監視しているのに取引ができずに終わってしまうということが多くなる。両建てはチャンスが訪れれば迷いなく実行すべきであるが、そればかりを狙うのは取引機会が少なくなるという意味で好ましくない。

 両建てというやり方もあるのか、というくらいに頭の片隅に置いておくというのが1番だろう。また、両建て狙いの場合は、相場が閑散になりやすいときを狙って相場監視をするなど、ある程度戦略を持っていく必要がある。上手に使えば有効な手法であるので、ぜひ実践してみてほしい。