重要ラインを見極める

為替取引に限らず株式取引などでもそうだが、市場で行っている取引関係者が意識している重要なライン(値)を把握しておくことが取引をするうえで重要である。短期で取引を行うハイローでもこれらのラインを知っているうえで取引を行うことで、勝率を上げることができるのだ。今回はそんな重要ラインの見極め方や、重要ラインをめぐる取引方法について解説していく。

 

重要ラインをめぐるよくある動き

 重要なラインというのは端的に言うと注文が分厚くたまっているレートのことだ。例えば売り注文が厚くたまっているレートはちょっとした買いがはいってレートが上げて来ても、たくさん溜まっている売り注文が買い注文によって消化されるだけで簡単には抜くことができない。このレートを抜くためには、溜まっている全ての売り注文を超える数量の買い注文が必要となる。

 逆にこの溜まっている売り注文を抜くだけのレートの上げがあるということは、それだけ買いの勢いが強いということなのだ。売りがたまっている重要なラインを抜くと一気にレートが上がることが良くある。これは重要ラインを背中に逆張り勢が一定の値を超えるとあきらめて手仕舞いすることにより、勢いがつくからである。図で示すと次のようなイメージである。

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 重要なラインというのは、その重要度(たまっている注文量)や買いの勢いによって異なってくるが、イメージとしては抜けるよりも跳ね返される確率のほうが高い。特に重要度の高いラインだと何度も何度も同じレートで跳ね返されるというようなこともある。

 ハイローをやるうえでは値幅は関係なくどちらに動くかの確率が重要になって来る。そのため、重要ラインを使って逆張りをするというのが、ハイローをやるうえで最もポピュラーなやり方と言える。ただし、何かの理由があって勢いが出ているときにこの考え方で逆張りをすると負けてしまう。勢いの強さを判別するには勢いが出やすい時間帯や、リアルタイムで注目されているニュースを意識しておくことをオススメする。

 

天井と底を使って重要ラインを見極める

 さて、重要ラインをめぐる動きを利用するためには、重要ラインがどこにあるかを見極める必要がある。市場で取引を行っている人はこの重要なラインを見極めるために、チャートを使ってテクニカル分析をしているのだ(友人もそうである)。色々な考え方があるが、資金ベースで多数派が使っているテクニカルが一番有効に機能しやすい、と僕は考えている。そのため、時間帯によって市場参加者が変わってくる(特に短期の)為替取引においては、時間帯ごとに機能しやすいテクニカル指標も変わってくるということがある。したがって、自分が取引する時間をできるだけ一定にして、その時間の動きによく効くテクニカル分析を身につけることをおすすめする。

 前置きが長くなったが、ここでは最も基本的となるチャートを使った重要ラインの見極め方を紹介する。このサイトでは相場の波というのを強調しているが、波には天井と底が必ず存在している。この天井と底というのは、相場の流れが一度跳ね返された場所であるので、結果的に重要なラインである可能性が高い。重要なラインであるということは、今後もまた同じ場所で跳ね返される可能性が高いということになるのだ。また、同じ場所で何度も跳ね返っているというレートは、より重要度が高い可能性がある。チャートを見て天井と底を見つけ近いレートが天井や底になっている場合は、そのレートはより重要と言えるだろう。

 ちなみに、この分析は長い時間足でも短い時間足でも有効であるが、長い時間足のほうがより確度は高くなってくる。短い足で見極めた重要ラインはあっさり抜かれる可能性が高いのだ。そのため、短期で取引をする場合にも長い足を使うというのは重要になる。(重要ラインを見極めるためだけでなく、大きな流れをつかむのにも有効。)


短期の重要ラインと長い足でのトレンドを常に意識する

 重要ラインを見極めることによって、常に現在の上値の抵抗ラインと下値支持ラインが明確に見えてくるはずだ。そして、そのどちらを破ってくる可能性が高いのか、というのをより長い足のトレンドから把握していく。長い足でのトレンドに逆らわず、短期の重要ラインを使って逆張りをしていく、というのがひとつの戦略としては分かりやすい。

 今回は天井と底から重要ラインを見極める方法を説明したが、移動平均一目均衡表ボリンジャーバンドといったテクニカルはこの重要ラインを見極めるために使うものである。自分(の取引時間)に合ったテクニカルを見極め、それを極めていけば勝率は自ずと上がっていくのではないだろうか。

連敗時の対処方法

ハイローで熱くなると連敗が続きやすいということを前回記事で説明した。つまり、熱くなってはいけないということだが、頭で分かっていても連敗が続いているなか冷静になるのは難しいものである。それでは、連敗が続いてしまっているときにどう対処したらいいのか考えてみよう。

 

冷静さを取り戻すためのルール

 熱くなっている頭をその場で冷やすのはなかなか難しいものだ。なので、あらかじめ連敗が起きたときの対処方法をルールとして決めてしまうことをオススメする。そのルールに従うことで痛手を負わずに連敗を乗り切れる可能性が高くなるはずである。ここではそんなルールのいくつかを紹介してみよう。

①いったん間を置く

 これが間違いなく一番良い方法だと思う。いったん取引をやめチャートを見るのもやめて、気持ちがリセットできてから取引に戻るというものだ。1時間くらい休むというのでもいいし、今日は取引をやめて次の日に気持ちを新たに再開する、というのでも良いのではないか。時間がたてば随分と冷静に取引にのぞめるようになるはずだ。

 そして、あらかじめ間を置くことにする連敗数を設定しておく。僕の場合は3回連続で負けたらちょっとおかしいぞ、ということで間を置くようにしているが、このあたりはその人の資金管理方法にもよって変わってくるはずだ。この方法の難点は、負けた状態でしばらく時間を置かなければならない為、意外と実践できる人が少ないということだ。しかし、有効な方法であることは間違いないので、是非取り入れてみて欲しい。

②小額取引に切り替える

ひとつめの方法がどうしてもできないという人にはオススメの方法である。負けた状態で取引をやめるのがどうしても嫌だ、という場合はいったん小額取引に切り替えて自分のペースを取り戻すまで取引をしながら待つ、というものである。小額取引では儲けは小さいが、損失も小さい。これにより熱くなった状態でも損失を抑えることができる。また、熱くなって早く取り戻したいという気分になっている人でも、小額でも取引をしていれば意外と気持ちは満足するものなのだ。変に大きな額を頭が熱くなった状態で取引するのと比べて、リスクを格段に抑えることができる。

 

③取引する通貨ペアを変更する

 連敗が続いているときというのは自分の相場観が実際の相場と合っていない場合である。そのため、同じ通貨ペアで取引を続けると負けが続く可能性が高く、全く別の通貨で相場観をゼロから作り直すほうが良い結果になることが多い。ただ、取引する通貨ペアを固定にしている人も少なからずいるはずなので、そういう人が連敗中に無理に初めての通貨ペアに手を出すというのはこの方法はオススメしない。

 

熱くなっていることを自覚できるように

 熱くなったときの対処方法をいくつか挙げてきたが、とにかく大事なことは冷静さを取り戻すことだ。ハイローをやっていれば、どんなに上手い人でも連敗というのは避けて通れない道。大事なのはそのまま熱くなってしまうか、自分のペースを取り戻せるか。冷静になって自分のペースを取り戻すために、上述したルールを参考に自分ルールを作っておくのをオススメしたい。

 ハイローでよくある負けパターンが、しばらく勝っていて「もう大丈夫だ」と思った頃に連敗して冷静さを失った取引をしてアッという間に資金がゼロになってしまうというもだ。普通の取引をしていればこうはならないことが多く、かなりもったいないと思う。連敗時の対策をあらかじめ作っておいてそれを実践することで、このパターンの負けは避けることができる。これがハイローで最終的に勝つ人の大きな要素なのだ。

 

連敗を減らそう!間を空けるべき5つの局面

ハイローで一番はまりやすいのが、連敗街道に突っ込んでしまうという状況だ。「なぜか連敗が止まらない!」、「勝てる気がしなくなってくる」っていう経験がある人はけっこう多いのではないか? これは、相場にある程度慣れている中級者に意外と多い。でも、ちょっと意識するだけで回避できる連敗がほとんど。今回は、そんなコツみたいなものを紹介したいと思う。

 

どうして負けやすいときに勝負してしまうのか?

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 ハイローで連敗をしてしまうパターンの多くが、何かのキッカケで熱くなってしまって取引が冷静でなくなってしまうことが原因である。1つ間を置くことで避けられたはずの連敗取引がなかったか、振り返ってみてほしい。思い当たるところがある人は多いのではないか。どうしてそんな冷静でない取引をやってしまうのか? ハイロー特有の理由がある。

 それは、ハイローは適当なエントリーをしても、半分は勝ててしまうから

 つまり、冷静でない取引をしたとしても、負けをすぐに取り返せてしまう可能性がけっこう高い。そして、一度そのやり方で取り戻したことがあると、その成功体験が冷静でない取引を助長させてしまうのである。

 ただし、何度か助かったとしても、そういう取引を続けているといつか必ず連敗街道にぶち当たってしまう。そして、連敗街道の先に待っているのが資金ゼロ。これがハイローの落とし穴なのだ。今回は勝てるかもしれないが、冷静でないときの取引は避けておいたほうが良い。

 ただ、熱くなったときにはついつい突っ込んで行ってしまうのが人間という生物だ。それを避けるためには、あらかじめどんなときに熱くなっ、頭に入れてしまうのかを見ておくことが大事である。敢えて間を空けておいた方が良いという局面を、意識しておこう!


熱くなりやすい5つの局面

◆ 読みが当たっているのに短期的なノイズでやられたとき

 エントリーするときには、どういった値動きをするのかという読みがあると思う。そういった大まかな読みが当たっていたのに、「なにこれ?」というような短期的なノイズで、負けちゃうようなことがある。

 短期のハイローだとどうしてもこれは避けられない。こういったとき、カッとなって短絡的に次のエントリーをしていないだろうか?

◆ 自分の読みと逆に動き続けるようなとき

 今度は逆に自分の読みと正反対に動き続ける時だ。自分の相場観に自信がある人ほど多い、普段の読みが当たっているだけに逆行が続くと熱くなりやすい。

 そうなると、しつこく食い下がってポジションを取り続けて、気づけば負けが込んでたなんてことも。今日の相場が自分に合ってないなと思ったら、いったん休むのが賢明だろう。

◆ 長い連勝が続いたあとに負けたとき

 連勝が続く絶好調の時があるだろう。10連勝の大台にいくと、「もしかして僕は、天才なのか!?」というように、気が大きくなりがちだ。

 そんなときは要注意。相場が変わって、今の手法がはまらなくなって連敗してもなかなか止められなくなってしまうことがある。自信があるだけにポンポンと早いテンポで入っていくと、アッという間に儲けが消えてしまう。

◆ すべりが原因で負けたとき

 ハイローではすべることがある。特に相場が早い動きをしているときなどは、思わぬすべりに直面することがある。こういう時に、そのすべりが原因で負けた時は危険である。

 「すべりがなければ勝ってたのに!」とカッとなってしまい、負け分を取り返さないと気が済まないという気持ちになりがちなのだ。この取り返したいという気持ちは、ハイローでは非常に危険。くやしいのは分かるが、いったん落ち着いたほうが良いだろう。

◆ マーチンが崩壊したとき

 これは、マーチン使いの人に特化した話であるが、マーチンが崩壊した直後は取り返したい気持ちが燃え上がりやすい。

 マーチンが崩壊したということは、相場が自分に合っていないということ。そんな状況のなか追加入金をして、取り返すためにテンポの早い取引を行うのは自殺行為。もう一度、崩壊する可能性が非常に高い。


相場は逃げない!次のチャンスまで、いったん休憩を

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 いかがだっただろうか? 「あー、確かにそうだな!」と、思い当たるところがあった人も多いのではないか。ハイローは熱くならないようにすることが大事。取引をするときは、上記の5つの局面を頭に入れておいて、そういう局面が来たらチャートを閉じて間を空けてみる

 そうすることで、無駄な負けを大きく減らすことができることだろう。

 相場はまた明日もやってくる。勝ちにくいところでわざわざ勝負をする必要はないのだ。次に自分に合った相場が来たときまで待っても遅くない。そういう気持ちの余裕を持ってやっていけば良いのではないか。

勝率8割でも連敗する理由

ハイローでは連敗をすると資金の減るスピードも速いが、何よりも精神面で厳しい状況に置かれるようになってしまう。僕もそうであるが、連敗が続いている人は何をやってもまた負けてしまうのではないか、という心理状況になりがちである。ハイローでは何よりも連敗を避けることが重要なのだ。これは、マーチンゲール戦略でも然りである。しかし、たとえ勝率が8割の人でも連敗は起こってしまう。というより、初心者の人よりも中級者のほうが連敗が続きやすい傾向すらあるようだ。なぜ、こういうことが起こるのだろうか?

 

中級者のほうが連敗が続きやすい理由

 中級者は相場にも慣れてきて、自分のスタイルというのが確立されてきているだろう。その反面、経験がそれほど長くないために限られた相場しか経験しておらず、相場の変化に弱いということも否めない。その結果、特定の相場状況では強さを発揮するけれど、それ以外の相場では弱いという状態が起こりやすいのである。また、スタイルが確立されているため、安定したエントリーができるが、それが相場の変化によって安定的に負けるという結果を生んでしまうことがあるようだ。

 そのため、取引に自信がついてきている人でも2連敗あるいは3連敗した時点で、一度、冷静になってみて「自分のスタイルにあった相場ではないのではないか」ということを考えてみる時間を取るほうが無難である。そして、自分のスタイルにあっていない場合、合った相場が来るまで待つ、ということが重要になってくる。たとえば、逆張りスタイルの場合はトレンドに弱い。もしトレンド発生が原因で負けているのであれば、トレンドがおさまるまで待つことが大事になるのである。


定型的な連敗パターン

 基本的に逆張りを得意とする人はトレンド発生したときに、「もうここで止まるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多い。そして、時間的に長いトレンドが発生したときにこの思考でエントリーをし続けると、ビックリするくらい勝てないはずだ。また、負けを取り返すために早く勝ちたくなるため、熱くなって逆張り自体が浅くなる傾向がある人も多い。トレンド発生時に浅い逆張りをすると、より勝てる確率は少なくなってしまうのである。

 逆に、順張りを得意とする人はレンジのときに、「そろそろレンジを抜いてくるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多い。レンジの上限、下限に近づいたときにそれらを抜きそうな動きが出たときに、ついついのっていってしまい、結局跳ね返されて負けてしまうというパターンだ。レンジが長く続いてしまった場合にこの思考を続けていると、いつまでたっても勝てないということになる。

 連敗が続いているときは熱くなってしまい自分の思考に執着してしまい、なかなか悪循環から抜け出せないことがある。連敗をしたときは一度「熱くなってないか?」と自問自答してみる習慣をつけてみると良いのではないか。


熱くなっているのはデータで分かる

 ここからは僕の経験談になるが、マーチン戦略そして、基本的に逆張り狙いでのエントリーを中心に行っている。そのため、トレンド発生時に連敗をしてしまうということが多い。その時の思考を分析してみると、重要ラインを抜いて一気に上げたとき、我慢しているつもりでいても浅い逆張りをやってしまっていたんだと思う。これだけ、動いたんだからそろそろ戻すだろう、という思考だ。また、逆張りが得意なのに、ここでエントリーせずにレートが戻っちゃったらもったいない、という思考もあったはずだ。

 取引をやっている以上、連敗は発生してしまうものであるが、僕の友人の場合はデータを見たことによって冷静さを失わないことを意識することができるようになったという。何がきっかけになるかは分からないが、データをつけるのはひとつの方法だと思う。全ての人が、連敗したときに自分を見失わない方法を見つけておこくとをオススメする。

 

ハイローオーストラリアの取引画面説明<取引編>

前回、ハイローオーストラリアの取引画面について、取引を始めるまでのところを解説してきた。今回はいよいよ、実際に取引をする部分について解説していこうと思う。基本的な流れとしては、トレード金額を決めて、「HIGH」か「LOW」を予想するというかたちだが、実際にどう操作するのかを覚えて欲しい。

基本の使い方はトレード金額を決めて予想するだけ!

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あらかじめ、自分がやりたい取引(HighLow、スプレッドHighLow、Turbo、スプレッドTurbo)を選んで、判定時間や通貨ペアなどでフィルタリング(前記事参照)して、自分が取引するカードを選択しておく。カードにはその取引におけるペイアウト率、判定時刻、判定時間までの長さなど、必要事項が書いてあるので、改めてチェックしておくと良い。

さあ、これで準備完了である。いよいよ取引となるが、取引には右の取引パネルの部分を使う。

(1)トレード金額を決める

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まずは、自分がトレードしたい金額を決めておき、取引パネルにその金額を入力しておく。ちなみに、欄の下には「¥5,000」、「¥10,000」、「¥50,000」というボタンがあるが、これは金額を入れるための補助ボタンである。押したボタンの金額が、取引パネルにセットされるようになっている。

(2)「HIGH」か「LOW」を予想する

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トレード金額が決まったら、「HIGH」か「LOW」、自分の予想を決める。「HIGH」の場合は緑色のボタン、「LOW」の場合は赤色のボタンを押す。なお、まだこの時点ではトレードは開始されていない。どちらかのボタンを押した状態で、エントリーするベストのタイミングを待つのがいいんじゃないかなと思う。

ちなみに、チャートのところに表示されている緑と赤の矢印ボタンを押すことで予想を決めることもできる。ただ、こちらのボタンを押すと取引パネルのポップアップが出てきて邪魔なので、個人的には使っていない。

(3)購入決定ボタンを押す

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いよいよベストなタイミングが来たと思ったら、黄色の「今すぐ購入」というボタンを押そう。これで取引がスタートして、下にある購入オプション詳細に取引データが表示される。予想が当たっている状態であれば黄色にハイライトされて、外れている状態だと白字で表示される。ちなみに、この時点で購入した金額分、口座残高はいったん減少するようになっている

(4)結果によってペイアウト額が決まる

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判定時刻が来ると、判定レートが決まって、予想が当たっていたかどうかが確定する。当たっていた場合は、トレード金額にペイアウト率がかけられた金額が返って来る。外れていた場合は、ペイアウト額は0円となる。

以上が、基本的な流れである。まずはこの大きな流れと、取引パネルのそれぞれのボタンの意味を把握しておくと良いだろう。これで問題なくトレードできるが、次以降ではちょっとした応用ポイントも解説していこうと思う。

余談:トレーダーズ・チョイスは消したほうがいい?

gamen_torihiki_07_トレーダーズ・チョイス

チャートの左側に表示されているのは、「トレーダーズ・チョイス」と言うものだ。これを見ると、現在「HIGH」を予想している人と「LOW」を予想している人の割合がわかる。

なお、下の部分にバツ印があるが、このトレーダーズ・チョイスは消すことがでできる。僕はまったく使わない情報なので、基本は消している。使わない情報を下手に出していると、自分の判断がブレる要因になりかねない。手法としてこの情報を使うという人以外は、消しておくほうがいいだろう。

判定時刻1分前までは転売可能!

取引時間が1分よりも長いトレードについては、判定時刻1分前までは「ペイアウトを受け取る権利」を途中で売却することができる。これを「転売」と言う。判定時刻まで待って負けるとペイアウトが0円になる可能性もあるが、転売をすれば、やや少なめの金額にはなるが、売却金額分は確保することが可能である

(1)購入オプション詳細の「転売する」ボタンを押す

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転売をするには、下の購入オプション詳細のところから、転売したい取引データの右側にあるオレンジ色の「転売する」というボタンを押す。(なお、転売できないものについては、このボタンは表示されていない。)すると、いくらで転売できるかなど、転売に関する情報が表示されたポップアップが出てくる。

(2)転売を確定する

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このポップアップの下にある黄色い「転売する」というボタンを押せば、転売が確定する。すぐに、転売金額分だけ口座残高に加算されるのだ。転売をやめる場合はポップアップウインドウを閉じるか、購入オプション詳細の「取り消す」というボタンを押せば良い。

以上が転売の方法である。ただ、転売金額に関してはどうしても少なめの金額が設定されることになる。確かに、予想が外れて0円になるリスクは減るが、その分、割の悪い取引をすることになる。1つ1つのトレードで見れば得をすることもあるが、それが数多く積み上がればマイナスになる可能性が高いのではないか。

もちろん、特定の場合では、転売をしたほうがいいケースもある。例えば、ほぼ負けが確定しているトレードで、一時的に反発が起こって転売額が大きく上がった場合なんかが当てはまる。ただ、これはかなりレアケースだと思って欲しい。ただ「0円になるのが怖い」という消極的理由での転売は、基本的にはおすすめしない

ワンクリック注文でスピーディにトレードできる

ワンクリック注文という機能を使えば、「HIGH」または「LOW」のボタンを1回押すだけで注文が出せるようになる。この機能を使えば、細かく秒単位で注文を出したい場合なんかにはかなり重宝する。

gamen_torihiki_10_ワンクリック注文

ワンクリック注文をするためには、取引パネル右上の「1」というところをクリックする。「1」が黄色くなったらワンクリック注文モードになり、取引パネルのボタン配置も少し変わるのだ。具体的には、「今すぐ購入」というボタンがなくなる。

この状態で、「HIGH」もしくは「LOW」のボタンを押すと、その時点でトレードがスタートする。なお、チャート上の矢印ボタンを押しても同様で、押したら即注文を出したことになる。

僕はこの機能は使わないが、少額に分けて発注したり、最大取引金額の20万円を何度も注文するという人にとっては、確かに便利な機能であるだろう。ただし、そういう明確な目的があって使うのはいいが、注文連打はメンタルが崩れやすい側面もある。特別な理由がない場合は、ワンクリック注文モードはオフにしておいたほうが安全だと思う。

シンプルなのですぐに慣れるはず!

以上が、ハイローオーストラリアの取引方法のすべてである。すごくシンプルなので、少し触ればすぐに慣れてしまうと思う。最初に説明した基本の流れの部分が大事であるので、まずはそこをしっかり押さえて欲しい。あと、スムーズに取引をやるうえでは、カードのフィルタリングがけっこう重要となる。前記事で詳細に書いているので、そちらも参考にしていただければと思う。

ハイローオーストラリア取引画面の説明<準備編>

バイナリーオプションを始めることになった僕は、まず敵を知ることから始めた。丸一日かけてハイローオーストラリアと向き合い、奴のことを知った。自分が学んだことを<準備編>として取引を効率よくやるための準備の部分、<取引編>として実際に取引をする部分の2つに分けて説明していこうと思う。今回は、<準備編>を綴っていく。

 

トレードの種類を選んでから、カードを選択!

ハイローオーストラリアの取引には、現在、「HighLow」、「HighLowスプレッド」、「Turbo」、「Turboスプレッド」がある。種類がいろいろでややこしく感じるかもしれないが、基本的にはすべて同じで「今のレートより上がるか下がるか?」を予想するそこを押さえておけば、まずはOK。

そのうえで、スプレッド(※)の有無と判定時間の決まり方によって、この4種類に分かれている。それぞれの違いを以下の表にまとめてみた。まずは、これらの中からどの種類のトレードをするかを選択していく

HighLow スプレッドなし。判定時刻があらかじめ決定している。
HighLowスプレッド スプレッドあり。判定時刻があらかじめ決定している。
Turbo スプレッドなし。判定時刻は予想後一定時間経過した時点となる。
Turboスプレッド スプレッドあり。判定時刻は予想後一定時間経過した時点となる。

(※)スプレッドについて

スプレッドとは、買値と売値の差のこと。ハイローでは予想時点のレートと判定時刻のレートを比較するが、スプレッドがない場合は予想時点のレートがそのまま使用される。しかし、スプレッドがある場合には、予想時点のレートよりもスプレッド分不利となるレートが比較に使用される。そのため、スプレッドありの場合はトレードするうえで不利だが、その代わりペイアウト率が高く設定されることになる。

(1)トレードの種類を選択しよう

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 ハイローオーストラリアでトレードをする場合は、まずはこの4種類のどのトレードをするかを選択する。口座残高などが書かれているオレンジの帯のすぐ下にあるタブに、4種類のトレードが書かれているので、やりたいものを選んでもらえば良い。(上の画像では「Turbo」を選択している。)

(2)カードを選択しよう

gamen_junbi_02_カードを選択

 トレードの種類を選択すると、それに関するカードがたくさん出て来る。このカードには、「ペイアウト率」をはじめ、「通貨ペア」、「判定時刻」、「取引時間の長さ」といった取引するうえで大事な情報が書かれている。これらのカードの中から自分がトレードしたいものを選ぶと、その通貨のチャートが下に大きく表示される。これを見ながら、右側にあるトレードパネルを使って取引をしていくことになる。

 以上が、ハイローオーストラリアの一番基本となる取引画面の見方である。

(1)取引の種類を選ぶ→(2)カードを選択→(3)トレードする、こういう流れでやっていくことになる。

目的のカードを効率良く探そう

 これでトレードはできる状態であるが、その前に知っておきたいのが、カードのフィルタリングの仕方だ。今の状態だと、カードがかなり多くてゴチャゴチャしている。自分のやりたいカードをフィルタリングで素早く探せるようにするコツを、まず覚えておくべきだ。

「通貨ペア」でフィルタリング

gamen_junbi_03_通貨ペアでフィルタリング

 カードの右上の部分を使って、自分のトレードしたい「通貨ペア」を選ぶことができます。上のが画像では「ドル円(USD/JPY)」を選んでいるが、一気にカードが少なくなって、スッキリした状態になっている。

「取引時間の長さ」でフィルタリング

gamen_junbi_04_取引時間の長さでフィルタリング

 カードの左上の部分には、時間が書かれたタブがある。これを使って、自分がやりたい「取引時間の長さ」のカードを選ぶことがでる。上の画像では「3分」を選択している。いろいろな通貨ペアのカードがあるが、どのカードを選んでも3分で勝負が決まるトレードのカードばかりになっている。

「お気に入り」でさらに早くアクセス

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 「通貨ペア」と「取引時間の長さ」のフィルタリングを使えば、すぐに自分の探したいカードは絞り込めると思うが、さらに「お気に入り」を使うことで、普段よく使うカードだけをすぐに取り出すこともできる。各カードの右上に★マークがあるが、ここをクリックするだけでお気に入りに保存することがでる。すると、時間が書かれたタブの右側にある「お気に入り」タブをクリックすると、登録したカードが出てくるようになっている。

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 以上が、ハイローオーストラリアの取引画面の使い方である。次回は、実際に取引をする部分について説明していこうと思う。

レンジ取引での小技

今回は先ほどの記事に関連して、ヨコヨコの展開のレンジ取引で使える小技を紹介したいと思う。簡単に言うと両建ての手法で、トレンドが発生しておらずほとんどヨコヨコの状態、取引も閑散としており値動きが少ないときに使える方法である。

 

両建てでリスクが大きく軽減

 両建てとは「買い」と「売る」といった逆のポジションを同時に持つことである。ハイローにおいて両建てをするというのは、HIGHの予想とLOWの予想を同時に持つことを指す。ハイローで同じ判定時間の取引で、うまい具合に両建てのポジションを取れるとリスクをかなり減らし、リターンを倍増させることができるのだ。

 例えばレンジの動きをするなかで、レンジ上限近くでLOWを、レンジ下限近くでHIGHを入れることができた場合、判定時間に相場がレンジを大きく抜けることがなければ、一気に2勝することができ2倍の利益を獲得することができる。そして、判定時間にレンジを抜けてしまったとしても、2つ持っているポジションのうちどちらか一方は勝っているため1勝1敗ということになり、損失もかなり少なくなる

 ハイローにおいて両建てはかなり有効な手法である。

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ヨコヨコのレンジのときが両建てチャンス

 このようにうまく両建てポジションが取れると、リスクを抑えることができリターンを倍増させることができるため、かなりオイシイ。ただし、いつでも両建てが使えるというわけでもなく両建てには向いている相場と向いていない相場がある

 例えば、トレンドが発生しており一方方向に動く相場の場合はうまく両建てポジションを持ったとしても、片一方は負ける可能性がかなり高くなってしまう。両建てに向いているのはトレンドが発生していないレンジ内で動くヨコヨコの相場になる。そして、同一判定時間までにレンジの上限と下限にタッチしないと両建てポジションは持てないため、比較的相場の波のサイクルが短い取引が閑散とした時間帯のほうがチャンスは多いと言える。時間帯による相場の特徴を理解しておくと両建てをしやすい相場がいつ来やすいか読むことができるようになる。時間帯別相場の動きの特徴は、以下を参考にしてほしい。

iijyan141-high-low.hatenablog.jp


両建てもあるということを頭に入れておく

 うまく両建てをすることができるとオイシイという説明をしたが、それほど両建てに適したチャンスが頻繁に来るわけではない。そのため、両建てばかりを狙って取引をすると、せっかく相場を監視しているのに取引ができずに終わってしまうということが多くなる。両建てはチャンスが訪れれば迷いなく実行すべきであるが、そればかりを狙うのは取引機会が少なくなるという意味で好ましくない。

 両建てというやり方もあるのか、というくらいに頭の片隅に置いておくというのが1番だろう。また、両建て狙いの場合は、相場が閑散になりやすいときを狙って相場監視をするなど、ある程度戦略を持っていく必要がある。上手に使えば有効な手法であるので、ぜひ実践してみてほしい。