逆張りと順張り

相場の世界において最も単純にエントリー方法を分類すると逆張り」と「順張り」に分けらる。これらの基本的な使い方と、ハイローにおいてどのような局面でそれぞれを使っていくべきかについて解説していく。

 

逆張り、順張りとは

 逆張りとは相場が上げているときに売って下げているときに買うという流れに逆らったエントリーをする方法のことである。逆に順張りとは相場が上げているときには流れに乗って買い、相場が下げているときには流れに乗って売るというエントリー方法だ。これらはどちらが正しくてどちらが間違っているというものではなく、相場や取引によって使い分けていくものである。

 これは結構人によって好みが分かれるものであるため、ハイローをやる上では自分が入りやすいエントリー方法を選んでいくと良い。そのうえで(特に短期のハイローについて)どういうスタイルで取引していくほうが勝率が上がるのかについて考えていく。

 

トレンド発生時は順張り、レンジ時は逆張りが基本

 短期のハイローをやるうえで、相場にトレンドが発生している場合、順張りをするのと逆張りをするのではどちらのほうが勝率が高いだろうか?これはもちろん、トレンドに乗って順張りの考え方でエントリーしていったほうが勝率は高くなってくる。しかし、ここで大事なのは相場の波には色々な周期がある故に、トレンドにも色々な周期があることを理解しておくことだ。そして、ハイローの判定時間の長さに合ったトレンドにおいて順張りをしていくことが大事になってくる。

 たとえば、5分ごとに判定時間が到来するハイローをやっている場合に、5分周期で上げと下げが来る小さい波と60分周期にジワジワと上げる大きな波が混じった相場の場合、5分周期の波に乗って順張りをしてもすぐにトレンドは変わるため勝率は高くならないだろう。トレンドに乗るならば60分周期の波に乗って、順張りの買いをしたほうが良いのだ。そのうえで、5分周期で下げきったタイミングで入ることができると、さらに勝率は上がる。このように、ハイローの判定時間の長さに比べて長めの周期のトレンドには乗って、短い周期のトレンドには逆張りをしていくというのが、ハイローでは一番オーソドックスな戦略になってくる。

 逆に大きな波のトレンドが発生していないような場合はどうしたら良いだろうか。トレンドが発生していないというのは、上がっては戻り下がっては戻りという状態だ。この場合は値がすぐに戻るのですから逆張りをしていったほうが勝率は高くなる。こういった状態をレンジといいますが、トレンド発生時とレンジのときでは戦略は変えたほうがいいということになる。


大事なのは相場の現在の状況を見極める力

 ハイローでは相場の状況によってエントリー戦略を変えていく必要がある。つまり勝率を上げる上で大事になってくるのは、今現在がトレンド発生しているのかレンジなのかというのを見極める力である。そのためには日ごろからチャートを見ておく、波を見極めるというところが大事になってくる。